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歯を残すためには絶対必要!裸眼では出来ない根管治療 ーマイクロスコープ(顕微鏡)によるアドバンステクニックー

2014年07月10日

カテゴリ:根管治療

根管治療の経過が思わしくない、症状があるといらっしゃる患者さんを診ているとたまに神経管の詰め物とは別に怪しげな詰め物を見つけることがあります。レントゲン写真を見ているとちょっと正常な詰め物とは違うので、分かるのですがたぶん多くの先生は、見て見ぬふりをしているのだと思います。

見て見ぬふり・・・

我々マイクロスコープ(顕微鏡)を用いて治療をするドクターは、「あ~折っちゃったのね。」と思うわけです。何を折っちゃったかというと治療器具の“ファイル”とか“リーマー”っていうやつです。

ファイル

こんな感じの器具見たことありませんか?

治療中に頑張り過ぎてグリグリ回すと金属疲労を起こしてポキッといってしまうわけです。

そうすると心の中では、ガビーンこんな感じになっているはずなのに、ちょっと心を落ち着けると知らんぷり

知らんぷり2こんな感じになってなってしまうのです。

何でこんな感じになってしまうかというと答えは簡単!折れた器具が取れないからです。折れた器具は、根管内に食い込んでいることが多いので、裸眼やルーペで治療されている先生ではまず取れません。さらにマイクロスコープ(顕微鏡)を使用していてもしっかりとしたトレーニングを受けていないと先ず取れません。根管内の感染の状況によっては、全部が全部取らなくてよいのは論文的にも実証されているので、問題ないのですが、それでもどこか後ろめたいのでしょう。。。。

私自身は年間1~2本は折ります。しかし、治療前に折る可能性があることは患者さんに説明していますし、たとえ折ったとしても取る自信もあります。1番大事なことは、包み隠さず正直に患者さんに伝えて、その後どうするかをしっかり説明することではないでしょうか。

前置きが長くなってしまいましたが・・・

以前いらした患者さんでもファイルが根管内に折れて残っていたことがありましたので、どのように対処したかをお話させていただきます。

先ずは、写真ドーン!!!

破折ファイル除去

レントゲン写真の段階で怪しい~と思っていたところ、マイクロスコープ(顕微鏡)で確認するとやはりありました。ファイルが折れていた部位は、根管内の中間ですのでこの辺りは論文的には取らなければならない部位。案の定周りには結構細菌感染がありましたので、取らなければなりません。

絶対に負けられない戦いがそこにある!

ここからは、専用の器具を使いながらえんやこ~らと格闘すること20分。2.7mmのファイルが根管から飛び出てきました。

除去成功! 成功! V V V

介助していたスタッフには結構簡単に取れたように見えていたとのこと。おいおい、これが取れるのは3~5%の歯医者だけだから!と言っておきましたが・・・。

器具を折らないに越したことはないのですが、たとえ折ったとしても怖がることはないのです。患者さんも必要以上にナーバスになる必要はありません。取れるところに行けば取れますので・・・。私自身は、除去率80%といったところでしょうか?教えていただいた達人先生は100%と言っていましたが、その領域に少しでも近づければと思っています。

もし、このようなことで悩まれている方がいらっしゃいましたら

あきらめないで