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根管治療も交通整理が大事ですね(^0^)/

2016年08月10日

カテゴリ:根管治療

岩手の歯科クリニックの中では、高頻度で根管治療を行っている当クリニックですが、多くの歯の再治療を行っているといろいろと気付く事があります。今日はそのひとつ、入り口部分の交通整理について、症例を通してご紹介させていただきます。

こちらの患者さん、銀歯を白く治したいとの希望で来院されました。症状は特にないとのことですが、レントゲン写真、その他の診査からもしかしたら神経はすでに死んでいるかもしれないと思いまして、どちらでも対応できる状態で治療をスタートしました。

スライド1

銀歯の下には案の定むし歯があり、そこを追求していくと「スコン!」と穴が開き、元々神経があったところから膿も出てきました。その後、慎重にむし歯を取り除きましたが、やはり神経は死んでいる状態でした。なので、歯の壁がなくなったところから更なるバイキン感染をしないように隔壁を作り、根管治療スタートとなりました。

スライド2

先ずは、第一段階としてこんな感じに削っていくと神経管の入り口が3ヶ所見えてきました。一部からは膿がまだ出ています。

スライド3

図解するとこんな感じで赤丸が神経管の入り口です。

しかし、矢印のあたりがちょっと怪しい・・・・。っていうか、溝をつたっていけば確信を持ってこの下にまだ見えていない神経管の入り口&感染部位がある。

この部位の歯、私たちが学生のころは、神経管は3本で、まれに4本目があると教わりましたが、現在マイクロスコープを用いて治療している身としては、90%ぐらいの確率で4本目があるとという臨床実感を得ています(論文的には、60~90%ぐらいとのこと)。

なので、丁寧にその部位を削って交通整理をすると・・・

スライド4

こんな感じになります。

ちょっと分かりづらいと思いますので、図解すると

スライド5

こんな感じになります。黄色丸が神経管の入り口。窩洞はひと回りからふた回り大きくなりましたが、決して必要以上に削った結果ではなく、必要なところを丁寧に追っていった結果が、この大きさ、この形になります。そして、予想したとおり4本目の神経管もしっかり発見することが出来ました。

スライド6

1段階目と最終段階の形成の大きさを重ねて比較するとこんな感じ。一般的な裸眼で治療をされている先生方は、学生時代に根管治療をする時は、三角形に穴を掘る・削ると教わっているので(私もそう教わりました)、1段階目までとなることが多いです。この段階で神経管の入り口が見えればOKとなり、根の先端に向かって治療を進めていきます。しかし、この段階では全貌はまだ見えていないので、感染の取り残し、上手く進まないことでのためらい傷など治療が上手くいかないための事柄がひとつひとつ積みあがっていきます。

しかし、歯の構造をしっかり理解し、マイクロスコープで拡大して必要なところを丁寧に削っていけば全貌が見えますので、その後の治療も楽になり、治療成功へのステップを踏むことができます。

そうすると、

スライド7

こんな感じで、神経管への詰め物も過不足なくキレイに詰める事が出来ます(写真は、根充の次の回)。

根管治療を行なう上で大切なことはいろいろありますが、先ずは、入り口の交通整理!その為には、マイクロスコープが必須というのが今の私の考えになります。参考にしていただければ幸いです。

そんなこたぁ~ない!と仰る先生もいるかと思いますが、あくまで私見ですので、メールでの抗議はご勘弁を。

と、まあ~岩手・盛岡でこのような根管治療を行っていますので、もしご興味、お悩みなどありましたら一度ご相談ください。

 

追伸

ここまで読んで、受診や治療相談を考えられた方、当クリニックは8/11~8/16まで夏期休暇で休診になりますので、8/17以降にご連絡いただければ幸いです。また、現在ご予約が大変混み合っており、ご希望の時間帯によっては1ヶ月~1ヶ月半お待たせするかもしれませんので、お電話にてご確認の程どうぞよろしくお願い致します。