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たかブログ
前歯ももちろんそうなのですが、奥歯を見ているとその人の歴史であったり、生活習慣や習癖が見えてきます。
歯全体の着色はそれほどでもないけど、溝はそこそこ着色しているので、着色性の嗜好品があるだろうなとか・・・。
同年代の方に比べて歯のすり減りが少ないので、歯ぎしりや食いしばりなどの習癖は無く、硬い物もあまり食べないのかな?咬む力はあまり強くないのかな?・・・etc
咬合面(咬む面)がゴツゴツ角張っていたり、滑らかだったり、その中間であったりと・・・。
このように歯はひとつとして全く同じ形態になることはありません。
なので、
私たちが歯をダイレクトボンディングで修復する時には、全体的な歯の並び、形態、バランス、咬みあわせなどの機能性、力学的に負荷をかけるポイントはどこかなど、“天然歯の時はどうだったのか”を考えながら治療をしています。私が師匠から教わった言葉で表すと「生態模倣」という言葉にになります。
私たちが行っている治療は、それ1本が輝くというよりは、全体の中に馴染み、溶け込みどこを治療したか分からないというのが、評価されるポイントではないでしょうか。だからこそ生態模倣なのだと思います。
今後も生態模倣を追及して、「どこを治したか分からない!」という褒め言葉をいただけるようにこのダイレクトボンディング治療を追求していきたいと思います。
追伸
皆さんお気付きだと思いますが、今回の写真は全てダイレクトボンディングの治療後です。生態模倣出来ていますでしょうか?
院長 佐藤