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最近、私が尊敬する先生のブログを見ていたところ衝撃的な言葉がありました。
“2度とroot canalを素人に触らせない”
※root canal:根管(神経管)のことです
この言葉は、以前抜髄(神経を取る処置)の根管治療を行った患者さんが、治療の結果が思わしくなく、専門医にかかった時に仰った言葉です。
確かに、根管治療を行うしっかりとした環境を整えて、プロコールにそって抜髄を行えば90%以上の確立で成功するわけですが、そうはならなかった患者さんの怒りと嘆きの言葉だと思います。
この言葉を見たとき、ふとある患者さんのことが脳裏に浮かびました。
初診でいらした時、
「部分的な銀歯のかぶせ物が外れたので、以前の歯科医院でやり直してもらったら、しみる症状が強くでた。我慢できないといったら神経を取られた。神経取ったらもっと痛くなって、夜もあまり寝られないと・・・・」
↑初診時のレントゲン写真
部分的な銀歯のはずだったのに、かなり大きく削られている(泣) そして、あろうことか仮蓋が半分外れている・・・・。これは大きなダメージです。
私のほうでは、隔壁を作り、ラバーダム防湿をしっかりしてプロトコールに則り中をきれいにしていくとこんな感じ
なんと根管(神経管)が5本もありました!
なかは、思ったほどいじられていなかったので、そこまでダメージ受けていなかったので、理想的な治療が出来たのではないかと思います。
↑治療後のレントゲン写真がこちら
いろいろ重なっていますが、5根管です。今は症状もなく、仮歯も入りしっかり咬むことも出来ています。
そこで、最初の言葉に戻るのですが、
“2度とroot canalを素人に触らせない”
まさにそんな気持ちになりました。
神経を取る抜髄を案外簡単に考えているDr.や患者さんは多いかと思いますが、その歯の寿命を決める大きな治療だと私は思います。なので、患者さん皆さんも「神経取りますね」と言われた時は、しっかり考えてお返事をしたほうがよいと思います。
では、皆さんが良い治療に出会えることを願っています。
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