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SRPの概念が変わるかも?

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たかブログ
今回は、完璧に歯科医師、歯科衛生士の同業者向けです。申し訳ございません。ただ、結論としては、良い治療を行なうためには、今までの概念を変えなければならないかもしれない。そして、そこには明るい未来が待っているということを言っているつもりです。
接着斑様お待たせしました。ご期待に副えるかわかりませんが、動画編集がおわりましたので、ご覧下さい。
先日の歯周病のオペのムービーなのですが、概要としては、重度歯周病で、骨吸収は歯根2/3以上でさらにソケット状、動揺度2度、歯周ポケットは全周8㎜で1ヶ所10㎜もありました。通常は抜歯かもしれませんが、今回は、いろいろな要因から保存に努めるということになりました。オペ前にSRP、再SRPまで行い歯周ポケットが全周3㎜にまで回復しました(歯肉退縮は起きてませんよ)。しかし、骨の再生などは認められないことから今回オペに踏み切りました。しかし、通常の歯周病のオペでは回復は期待できないことから、顕微鏡下で秋山先生のテクリニックを真似て行ってみました。このテクニックかなり難しいです。改めて秋山先生の凄さが分かりました。本当に世界一の顕微鏡歯科医、歯周病医だと思いました。
今回お話させていただきたいのは、実はそこではなくて、術前に8~10㎜あった歯周ポケットが3㎜にまで劇的に回復していたのに・・・
と言うことなのです。先ずは、ムービーをご覧下さい。
いかがでしたでしょうか?
普通、歯周ポケットが3㎜にまで回復していたらSRPは大成功として歯科衛生士は院長に誉められますし、歯科衛生士自体もSRPに自信を持ってよいと思います。しかし、ムービーからも分かるように縁下歯石がごろごろと山のように出てきています。このことから考えるとやはり論文で言われているように、裸眼やルーペだけで歯肉縁下をさわるいわゆる盲目的な治療では、歯肉縁下3.8mmまでしか歯石は取れないのだと思います。いくら上手な人がやってもです。
一旦治ったように見えても実は時限爆弾のように歯石が存在しているということが言えると思います。
さらに、本当なら残しておきたい健康セメント質が取られてしまったり、デコボコな面になってしまったりと・・・
 顕微鏡下で歯周病の治療をすることは全ての顕微鏡治療で一番難しいと思いますが、これを極めれば多くの歯を残すことが出来ると思います。それを実践することが、当クリニックの使命かもしれません。歯科衛生士も顕微鏡を使う時代がすぐそこまで来ていると思います。10数万人の歯科医師・歯科衛生士の中でこの現実を知っているのは、500名程度の顕微鏡歯科学会の人間だけだと思いますが、知ってしまった以上は物にするしかないでしょう。
それにしても昔から赤絨毯の上や敷かれたレールの上を歩くのが苦手で、常にイバラの道を選択してしまう損な性格をしています。良く言えば開拓者精神なのでしょうか。まあ、嫌いじゃないので突き進みたいと思います。
追伸:接着斑様こんなんで良かったでしょうか?セメント質に関しては、ムービーの半ばの拡大像で歯頚部付近はキュレットでセメント質を取ってしまったところ、歯頚部から5㎜付近はまだ若干セメント質が残っているところ、それより根尖方向はセメント質が残っているところと思うのですが、いかがでしょうか?
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