たかデンタルクリニック 院長
佐藤 貴彦 Takahiko Sato
- 歯学博士(歯周病学専攻)
- 日本歯周病学会歯周病専門医
- 岩手医科大学歯学部歯科保存学講座歯周療法学分野 非常勤講師
- 日本顕微鏡歯科学会認定医
開業への想い
人口10万人に対する歯科医院の数全国第3位(1位東京、2位大阪)の歯科医院激戦区の盛岡に大学病院と同じような治療を個人病院でも提供できるようにとの想いを胸に平成17年10月、たかデンタルクリニックは開業しました。
地域に根差した一般病院でありながらも大学病院勤務時と同等なクオリティーの高い医療を提供したいという想いが強くありました。
開業3年目の5月に私の歯科医師人生を大きく変える出来事がありました。
それがマイクロスコープ(治療用顕微鏡)との出会いです。治療部位を拡大して見ることの重要性はよく理解していましたので、ルーペ(拡大鏡)をルーティンの治療に用いていましたが、マイクロスコープとここまで差があるとは思ってもみませんでした。
その最たる治療が『根管治療』でした。根管治療とは例えるならば「ヘドロがこびりついた水道管を新品同様にキレイにし、それを長期的に問題のない状態にする」治療です。
このキレイにする治療を裸眼で暗闇を手探りで行うか、マイクロスコープで拡大し見落としのないように行うかでは、結果は180度変わります。 マイクロスコープの世界を知ってしまうと今まで大丈夫だと思っていた治療のクオリティーの低さに愕然とする思いがありました。
この事実を突き付けられたことで私は、マイクロスコープを用いた治療を追求し、一生の仕事にする決意をしました。
その当時、岩手県でマイクロスコープを用いた治療を行う歯科医師はほとんどいませんでした(大学病院も行っていませんでした)ので、毎月東京に出向いてレクチャーを受け、その技術を臨床で患者様に還元する日々を送りました。2年が過ぎるころからマイクロスコープを思うように操れるようになり、根管治療をはじめ難易度の高い歯肉の手術にも用いることが出来るようになりました。 マイクロスコープを導入して12年が経った現在(令和2年5月現在)、私の治療は大きく様変わりし、納得のいく治療が出来るようになりました。
しかし、全国の岩手の歯科界を見ると以前と状況は全く変わっていません。今も見えない手探りの治療が全盛です。
そうなるとあとは、患者様がどちらの治療を受けたいかを判断するしかないでしょう。
たかデンタルクリニックは、今後もこの治療法を追求し、多くの患者様の病気を治し、患者様が笑顔を取り戻す手助けが出来ればと思っています。