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むし歯治療における部分修復治療はいろいろあります。考えられるところでは、
・保険の銀のかぶせ物
・ゴールドのかぶせ物
・白いかぶせ物
・ダイレクトボンディング(白い詰め物)
それぞれ特徴がありますが、今回はそこは割愛させていただいて・・・。
問題は、それぞれの治療を誰がどのように行うか、ベストを尽くすかなのかなと。今回それを考えさせられた例がありましたので、ご紹介させていただきます。
①以前、当クリニックで行ったダイレクトボンディング
②他院で1年ぐらい前に行った白いかぶせ物
③他院で10年以上前に行った保険の銀のかぶせ物
①に関してはマイクロスコープ(治療用顕微鏡)下でダイレクトボンディングを行い、適合や形態をこだわり抜いて行ったものです。2年経った現在でも大きな問題なく、お口の中で機能しております。
②は1年ぐらい前にかぶせ物をしたそうです。何も症状もなく、むし歯もありませんが、歯とかぶせ物には段差があり(矢印のところ)、フロスが引っかかることが時々あるそうです。色に関しては・・・。
③は10年以上前(いつ入れたか覚えていない)に入れたそうで、何も症状はありません。全体的には、微妙な段差はありますが許容範囲内かなと・・・。矢印で示したところの歯が若干黒く透けており今後治療が必要かもしれません。
10年以上もたせていることの一定の成果や、むし歯はないまでも明らかな段差などいろいろ思うところはありますが、その時々のドクターがベストを尽くしていることは間違いないでしょう。しかし、その歯の長期性については、患者さんの歯磨きの精度にも左右されるので一概には言えませんが、我々が試されるところかもしれません。
診査を行うドクターにより治療方法も変わります。治療法のベターやベストも先生によって変わるでしょう。それらを鑑みてもマイクロスコープでの治療には一日の長があるのではないかと。そして、ダイレクトボンディングの治療と相性が良いのではと。
まあ、これらはあくまでも私見ですが、ちょっといろいろと考えさせられる例だったなと。
マイクロスコープでの治療、ダイレクトボンディング治療、何より精密な治療に興味を持っていただいた方は一度ご相談いただければ幸いです。
では、今週もよろしくお願い致します。
院長 佐藤