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放っておいた奥歯が痛い

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カテゴリー:

ダイレクトボンディング歯髄保存治療

Before

After

症例情報

年齢 12歳
性別 女児
主訴(症状) 咬むと痛む
治療内容 歯髄温存療法&ダイレクトボンディング
治療回数 2回
費用 歯髄温存療法:4万円
ダイレクトボンディング:6万円

治療詳細

12歳の女の子が初めて来院した時、穴が開いているのは分かっていたけど痛くないので放っておいた・・・。段々と穴が大きくなってきて次第に咬むと痛みも出てきたので、いよいよヤバイかなと来院したそうです。初診時の状況はコチラ

大きな穴が開いていると共に中はかなり柔らくなっていそう。レントゲン写真的にも神経までむし歯が到達していそうだなと。
そして、大きな問題点が2つ!

1つ目は年齢。まだ、歯がお口の中に萌出して間もなく、永久歯とはいえまだ歯が軟らかい状態です。この歯を長く持たせるための処置をしなければならないので、しっかり介入するところと介入せずに歯を成熟させなければならないところがあります。簡単に言えば、まだかぶせ物は避けたいところ。

2つ目は、1つ目と共通するのですが、歯がまだ完成していないということです。歯が成熟していないので、神経管は太く、根の先も尖っていません。なので、大人のむし歯治療のように神経を取ってかぶせ物をするという単純な治療では長期的な維持安定には不安が残ります。
以上のようなことをしっかり考えて治療をしないとあっという間に再発をしてすぐに抜歯ということになりかねません。ここまで聞くと怖いと思いませんか?小学6年生の子が治療をしたのに次の年には抜歯・・・。抜いた歯は戻ってはきません(T_T) なので、この時点で出来得る限りのベストな治療をしなければなりません。適切な診査診断から治療まで行わなければなりませんので、かなり難易度の高い治療になります。
さて、前置きが長くなりましたが、実際の治療は、

ラバーダム防湿(青いシート)をして唾液が侵入しない状態にしてからむし歯を削っていきます。その時にむし歯検知液で赤く染めながら丁寧に丁寧に除去してきます。健康なところは極力残しながら、むし歯の取り残しはないように。

そうするとやはりむし歯が2ヶ所神経にまで到達していました(赤いところ)。一般的な歯医者さんでは、間違いなく神経を取る処置になるのですが、上述した理由から何とか神経を残すための処置『歯髄温存療法』行うことにしました。
露出した神経を消毒し、出血のコントロールをした後、特殊な材料でこの穴を封鎖します。その後は、コンポジットレジン(樹脂の材料)で補強をして1日目は終了となります。

後日、しみる、痛むなどの症状がないことを確認してダイレクトボンディングで歯の形態修復と咬み合わせの回復を行います。
先ずは前回補強したコンポジットレジンを2㎜ほど削り込み、唾液に曝露していない新鮮面露出させます。もちろん今回もラバーダム防湿をします。

ダイレクトボンディングを行うためのスペースが出来た後は、歯の解剖学的形態を復元しながら(歯の見た目と機能を回復しながら)充填していきます。そして、咬み合わせを調整して徹底的に研磨をします。高倍率で見ても段差がないのが分かりますよね。

最後にレントゲン写真を撮って終了となります。これで後は中・長期的に持つか定期検診で確認していきます。

ちなみに、こちらが3年後。もちろん問題なく維持できています。根の先端が段々尖ってきて、神経管も少し細くなってきているのがわかりますか?これが歯の成熟です。処置をしてその時で完結という治療もありますが、今回のように治療の後に長期的に経過を見ていかなければならない場合もあります。今回は、子供でしたのでその意味合いは大きいのですが、この『歯髄温存療法』は大人であっても同様なことが言えます。全てが今回のように出来る訳ではありませんが、神経を残せるメリットが大きいのが歯なのです。このような治療を行うには歯の根の治療の歯内療法とダイレクトボンディングの保存修復治療の両方の専門性が必要になります。

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