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BEFORE

AFTER
症例情報
年齢 | 11歳 |
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性別 | 女児 |
主訴(症状) | 定期検診時むし歯を発見し治療へ移行 しみる・痛むなどの症状は特になし |
治療内容 | ダイレクトボンディング |
治療回数 | 1回 |
費用 | 30,000円 |
治療詳細
https://www.taka-dental-clinic.com/blog/blog/5149/
ですが、治療する先生によって
①必要ない!
②低倍率で十分!
③低倍率~高倍率まで必要!
と様々だと思います。私は、3番目の低倍率~高倍率まで必要と思っているほうです。
どれが正解でどれが不正解という事はありませんが、1つ言えることは、治療のクオリティの最大値はその治療姿勢に比例する。すなわち、①の立場の人が③のクオリティには決してならないという事です。
そんなことはない!と怒られる方もいるかもしせんが、それは多分気付いていない、見えていないだけだと思います。裸眼から低倍率ルーペ、そして現在のマイクロスコープ(治療用顕微鏡)を経験した身として、その時々ではしっかり見えていてこれで良いと思っているのですが、その時より倍率を上げて見ると『あれっ?』ってビックリすることが多々あります。1つ例を挙げると歯と歯の間のむし歯治療をした後にデンタルフロスを通して引っかからないか確かめるのですが、当時は引っかからないければそれでOKと判断していたのですが、マイクロスコープを用いて治療をするようになるとデンタルフロスが引っかからないレベルでも実は段差が結構あることに気付きます。このように、見えていない時のその判断は決して間違いではないのですが、その反面正解でもなく、治療の長期性は確実失われます。
私自身、この十数年で拡大治療の世界を知り、「見なかった」ことには出来なかったので、少しでもクオリティ高く、長期性が期待出来るような治療を今後も追求していきたいと思います。
さて、今回の患者さんですが、まだ小学生です。見た目には小さなむし歯ですが、年齢およびまだ萌出途中の歯のむし歯・・・実は長期性を考えるといろいろリスクが存在しています。
なので、チャチャッと削ってチャチャッと詰めてという訳にはいきません。
先ずは、治療を行う上でのフィールドコントロールをしっかりして治療を進めていきます。
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概略ですが、治療工程はこのようになります。
最後の写真を見ると段差もなく適合が良いのは分かりますよね。
この歯を何十年も機能させることを考えると削る量は最小限のほうが良いですし、今回治療をしたところが少しでも長持ちするようにと考えた治療になります。むし歯が小さいから(実は予想以上に大きいことはよくあります)、子供だからとおざなりの治療をすると大人になってツケを払わされることは往々にしてありますので、妥協せずにしっかりとした治療を選択していただければと思います。
このような精密治療にご興味のある方は一度ご相談いただければ幸いです。