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私がマイクロスコープを用いた顕微鏡治療に取り組むようになって、確か13年になるかなと・・・。最初私が魅了されたのは、やはり歯の根の治療(根管治療)です。顕微鏡のあるなし(ちゃんと見えるか見えないか)でここまでクオリティが変わるのか!と驚いたものです。そこから是非ともこの顕微鏡をしっかり操れるようになりたいと夜な夜なトレーニングに励んだり、実際の治療時間をしっかり確保するために長くしたり、その他の環境も治療精度上げるためと様々なことに取り組んできました。また、今ほど情報もなく、いろいろな事が確立されていなかった時代なので、良いと聞けば週末は日本全国を飛び回って技術を磨いていました(まだ若かったから出来たのかと(汗))。10年以上そのようなことを繰り返していると、少しずつ成果も出てきて、現在は多くの方を笑顔に導くことが出来るようになってきたのではないかと思っています。
また、最近は顕微鏡治療初期の患者さんの経過も診る機会も増えてきました。以前は、歯の根の治療(根管治療)をした歯は長く持たないと言われていましたが、治療から10年を経過した歯を診させていただいているとそんなことはないと自信をもって言えるようになってきましたのでご紹介させていただきます。
初診時は、大きなむし歯から根の先にも病気が出来ている状態でした。
根の治療終了後がコチラ
そこら6年後がコチラ
そして、10年後がコチラ(手前の歯がいよいよ治療しなくてはならなくなったタイミングで)
根の先端の詰め物の写り方は微妙に変化はありますが、良い状態を保ってくれています。
歯の長期性を考える時に、歯の根の治療(根管治療)の成績はもちろんなのですが、かぶせ物の適合、歯周病のコントロール、歯ぎしり・食いしばり・TCHの力のコントロールといろいろな要素が絡んできます。それらを患者さんと我々のチーム(歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士)の二人三脚でしっかりやっていくと長期的にも安定した成果を望めると思います。
今回10年を迎えたこの歯の状態を今後も10年、20年、30年と維持できるように、この後も患者さんと二人三脚でいきながらしっかりサポートしていきたいと思います。
では、今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m
院長 佐藤