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さて、前回まで臼歯ダイレクトボンディングのプライベートセミナー関係のお話をさせていただきましたが、患者さんによっては『臼歯ダイレクトボンディング』とは何ぞやと思われていた方もいらっしゃるかと思いましたので、今日はその辺についてお話をさせていただきたいと思います。
奥歯が部分的なむし歯になった時は、治療方法はいくつかあります。
一番よく知られているのが、保険診療でよく用いられる「銀歯」の修復です。
それ以外の金属系の修復となると18Kの「金歯」などになります。
白いかぶせ物になると、「ハイブリッドインレー」や
大まかにまとめるとこんな感じで、むし歯の治療を受けたことがある方には、1本や2本このような治療の痕跡はあるのではないでしょうか。
これらのかぶせ物に共通しているのは、
むし歯を削って(多少健康な部分も削って:※今回は書きませんが理由はあるのです)
↓
型採りをして
↓
技工士さんが製作して
↓
かぶせ物をセットするという工程を踏むことです。
かぶせ物は、それぞれ特徴があり、耐久性重視、審美性重視、安価重視、それぞれの折衷案など患者さんの希望や先生の得意・不得意によって決められることが多いのではないでしょうか。
このような治療法が一般的ではあるのですが、私が提案する治療法は実は違います。当クリニックのHPやブログで紹介しているように第一選択は、「ダイレクトボンディング」になります。
ダイレクトボンディングとは、むし歯を削った後にお口の中で、コンポジットレジンと呼ばれる樹脂を歯に接着させながら天然歯と同じような形態や咬み合わせを再現する方法を言います。言葉だけでは分かりづらいので、手順はこんな感じ
特徴としては、
・基本的に1回完了の治療!
・通常の生活においての耐久性は問題なし(歯ぎしり・食いしばりなどの習癖がある方は、注意が必要)
・歯と詰め物の境目が分かりづらいので、機能性・審美性の再現が可能である。
・材料の質より「技術の質」の差が結果を大きく左右する!!!
ここ大事なところなので、3つ「!」を付けました。
私もハイブリッドインレーやセラミックインレーをがんばっていた時代がありましたが、自分自身が納得いくような、そして耐久性・機能性・審美性が長期的に安心できるような物にまで仕上げることが出来なかったこともあり、ダイレクトボンディングの技術を磨いていきました。結果として現在は、このような治療を行えるようになりました。
もちろん、治療においての適応症はありますので、広範囲の治療になる場合は、このような
金歯の治療を行うことはまだまだあります。
しかし、適応症と判断した中では、しっかりと作り込み、天然歯と見間違うような形態や色を再現出来るようになったのも事実です。
以上のことから当クリニックの奥歯の部分修復の第一選択は「ダイレクトボンディング」であることをご理解いただけたのではないでしょうか。
今後もこの治療法を追求し、多くの患者さんにご満足いただき、長期的に安心していただけるように研鑽を積んでいきたいと思います。
このような治療法にご興味のある方は、一度ご相談いただければ幸いです。
院長 佐藤