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根管治療
当クリニックには、初めて根管治療をするという患者さんより、他院で何度も治療をしているが良くならないという患者さんのほうが多くいらっしゃいます。駆け込み寺としての役割を私自身十分に理解していますし、なんとかその方たちに貢献できればと思っています。
今回もそのような患者さんが来院されました。
根管治療を始めて症状がなかなか改善しないので病院を変えながら転々としていたそうです。そして、最後に当クリニックにたどり着いたとのことです。
治療を開始してから半年ほど経つそうですが、痛みが強く、咬むことも出来ない。先生からは膿が出ているからそれを止めるためにいろいろ処置をしていると言われていたそうです。
中を開けてみるとこんな感じ・・・・。
私は、ちょっと唖然としました。
複数の先生が携わったのになんでこんな状態なの????
根管治療の基本が出来ていない! ラバーダムはもちろんのことやっていませんでした。
さらに、根管内からはホルマリン系の薬品の独特の臭いが・・・・・。日本では使用可能ですが、アメリカその他では、根管治療において禁忌の薬品なんですがね~。
正直、無茶苦茶だなと。
あれでなんで治ると思うのでしょうか? 不思議でなりません。
もし、ご自身で根管治療が苦手だという意識があるのならばそこは速やかに撤退したほうが、患者さんのためでもあるし、先生自身のためでもあると思います。
しかし、そうは思わない先生がまだまだ多くいらっしゃるので、悩める患者さんは減らないでしょう。
もう少し患者さんのためと考えられないのかなぁ~。
今日も急患の方が来院されます。年末年始に痛みを持ちこさないように少しでも手助けが出来ればと思っています。
ちょっと憤りを感じた1日でした。